Column.1
サロンを離れて気付いた、
セルフで爪を彩ることの自由な楽しみ方
セルフネイルは、”指先を美しくする”だけに留まらず、自己と向き合い、大切にする時間でもあります。
今、自らの感性で手元を表現することを求め、
セルフネイルを始める人が増えています。
しかし、新しいことを始める時は、期待と少しの不安が生まれるもの。
今回は、ネイリストとして多くの女性の手元を彩ってきた高橋るみさんに、deumoonのインターン生が初心者の目線からインタビューしました。
出産を機にサロンから離れ、忙しい中でも指先を彩ることで気づけた「心が満ちる」大切さと、これからセルフネイルを始める方へのアドバイスを伺いました。
サロンを離れたことが、ネイルの塗り方の多様性に気づくきっかけに
インターン H:
いつも、素敵なネイルデザインの考案をありがとうございます!
今回はセルフネイルの知識と経験がまだまだ浅い私(インターン生 H)が、
プロネイリストの高橋さんに恐れ多くも色々聞かせていただくという企画でして...
まずは、高橋さんがネイリストになったきっかけをお伺いできますか?
高橋るみ(以下 高橋):
よろしくお願いします。
わたしは、幼い頃からネイルが好きで、小学生の時から自分でネイルをしていたんです。
大学を卒業してからは事務の仕事をしていました。でも、24歳くらいの頃に趣味でネイルスクールに通い始めたんです。仕事が終わってから夜に通う生活でしたが、スクールの先生がとても素敵な方で、その先生に憧れていました。
通えば通うほど楽しくなり、「これを仕事にできたらいいな」という気持ちが強くなっていきました。それで本格的にネイリストを目指すようになったんです。
インターン H:
幼い頃からネイルがお好きだったんですね!
サロンでお客様に施術する際に心がけていたことはありますか?ネイル技術だけではなく、ヒアリングやアフターフォローなど、接客業としても包括的なスキルが求められると思うのですが...
高橋:
サロンで一人一人のお客様に向き合っていた時は、まずお客様がその日どんな気分で、どんな色やデザインを望まれてお店に来ているのか、そのヒアリングを大事にしていました。
お客様の持ち込まれた写真などを元に会話を重ねながら、お客様の好きなものを引き出していくんです。
例えば「白」と一言で言っても、乳白色が好きな方もいればアイボリーが好きな方もいらっしゃるので、そういった細かい好みを把握することを心がけていました。
あとは、急いでいるお客様にはテンポを合わせたり、逆にゆっくりお話ししたい方には寄り添ったり。お客様それぞれのペースに息を合わせることも大切にしていましたね。
インターン H:
当たり前ですが、お客様への施術と、セルフネイルではリフト(ネイルが浮いてしまうこと)を防ぐための意識の持ち方も違いますよね?
高橋:
そうですね。サロンで施術後、数日でリフトしてしまうことがお客様を一番ガッカリさせてしまうので、丁寧なネイルケアやベースの塗布はしっかり行っていました。
リフトを起こさないためや、強度を増すためにも、ベースを2層塗って土台をしっかり作り込む。その後のカラー、クリアジェルといった工程でも厚みを作りながら、しっかりと硬化をさせる。こうした"ジェルネイルの基本"をブラさない意識は常にありました。
インターン H:
なるほど!セルフネイラー向けのアレンジを考える時は、意識の仕方に違いはありますか?
高橋:
セルフネイラーさん向けのアレンジ提案としては、細い筆で線を描くような難易度の高いものは外して、今トレンドのニュアンス感を軸にした、利き手じゃない手でも簡単に塗れたり、パーツを置くだけでより美しくなるようなアレンジを中心に考案することを心がけていますね。
後は、使用するアイテムも3個以内で完成できるような手軽さも意識してます。
color : camellia / mimi
color : antique / nuage
グリッター gold mix
インターン H:
現在は出産を機にサロンワークをお休みされていると聞きました。
高橋:
はい、いずれはサロンへ復帰したいと思っていますが、しばらくは自宅でできる範囲でネイルのお仕事をしていこうと考えています。
インターン H:
deumoonというブランドに携わっていただく中で、セルフネイル用アイテムで自爪を塗る機会も以前より増えたかと思います。そこでの気づきや意識に変化はありましたか?
高橋:
サロンにいた時は、ネイリストとしてあるべきデザインを自分の爪に施す意識が強かったのですが、こうして自宅にいることが増え、よりリラックスしてセルフネイルをする機会が増えたので、気づいたことは多いです。
出産直後は何も塗らずに素爪で過ごしていたのですが、すぐに爪を整えておきたい気持ちが膨れてきたのと、塗っている方が自爪の強度も増しますし、爪先の鋭さもなくなるので、deumoonさんのnuageを好んでワンカラーで塗ってました。(この絶妙なシアー乳白色が清潔感があって好きです)
ネイリストにとっては当たり前ですが、小さい子供がいる家などではLEDライトですぐに硬化できるジェルの方が、同じワンカラーでもマニキュアで塗るより短時間で終わるので助かります。
インターン H:
今日はcassisを塗ってくださってるんですね!ありがとうございます!

高橋:
あとは、爪が伸びてくると育児中気になるので、手軽にオフができるピールオフベースはやっぱり便利だなと実感しました。
子供がそばにいることを考えると、ネイルマシンで削る際の粉の飛散とかも気になってしまっていたと思います。
サロンでは使用する機会がなかったピールオフベースですが、少し工夫するだけでもここまで持ちをよくできるというのは新たな発見でした(笑)
※詳細は第2章で説明します
インターン H:
実際、deumoonを愛用してくれているお客様は、小さなお子さんがいる(サロンに行けない)方が多いのでその感想は、まさに!という気持ちです。
高橋:
セルフだとどうしても利き手じゃない手で塗る場面も出てくるので、慣れてない人であれば筆よりも、ブラシ一体型のボトルタイプが便利だなと感じますね。
なので、アレンジもワンカラーで左右の手を違う色にして、その配色の"妙"で見せるアシメネイルなどは自宅でよくやっているので、今後はそのような提案もさせていただきたいです!
インターン H:
アシメは左右の色の違い、何を塗るかでセンスを表現できますよね!是非、お待ちしています!
高橋:
サロンを離れてから気づいたのは、セルフネイルは人によって「正解」が変わるものだなと。
例えば、サロン並みの厚みやアレンジを自分でも実現したい人もいれば、手軽にワンカラーで彩って、オフも簡単に済ませたい人もいる。どちらが正しいとかじゃなくて、それぞれの目的に合ったアイテムや塗り方があるんだって理解が個人的に深まりましたね。
サロンにいた頃は、目の前のお客様に最適な仕上がりを提供することに集中していましたが、セルフになってみると、もう少し肩の力を抜いて楽しめるんだな、と感じます。
今は、自分のペースで手元を彩るひとときが、育児の合間にふっと心がほどける"ちいさな癒し"になっているんですよね。
------
第2章に続きます。
第2章では、高橋さんにセルフネイルに必要なアイテムや、基本的な使い方のコツを伺います。